フクロモモンガの品種

フクロモモンガのカラーについて

ヘテロ接合型

ヘテロ接合型 (ヘテロせつごうがた、英: heterozygous) は、異型接合体とも呼ばれ、遺伝学において、二倍体生物のある遺伝子座が Aa、Bb のように異なった対立遺伝子からなる状態のこと。

このような遺伝子型をヘテロ接合型 (又はヘテロ接合体) といい、同じ対立遺伝子を持つ遺伝子型をホモ接合型という。

 

メンデルの法則では、この状態の生物においてはそのどちらか一方の遺伝子の形質のみが表現型として表れるとする (優性の法則)。

この時、表れる方の遺伝形質を優性の形質といい、遺伝子としては保持しているが表現型に表れないものを劣性の形質という。

引用元 : ヘテロ接合型 – Wikipedia

 

フクロモモンガのカラーには、優性遺伝する品種(モザイク,ホワイトフェイス)と劣性遺伝する品種(リューシスティック,プラチナ,クリミノ,アルビノ)が知られています。

劣性遺伝品種では、「ヘテロ」という表記を使用してヘテロ接合型の場合に外見上表現されていない遺伝を表す場合が多くあります。

 

また、優性遺伝にもヘテロ接合型が存在します。

劣性遺伝子のヘテロとは違い、優性遺伝子のヘテロは、ヘテロ接合型の場合でも外見上にその特徴が発現します。

 

たとえば、

クラシックの父親とモザイクの母親から生まれたモザイクの子供は、モザイクの遺伝子を1つしか持っていない(母親からのみモザイクの遺伝子を受け継いでいる)ので、ヘテロモザイクということになります。

 

また、外見上に優性遺伝の表現が現れていない場合は、両親ともにその品種であったとしても、優性遺伝子を受け継いでいないという状態です。(リューシスティックやアルビノ等、一部の場合のホワイトフェイス、クリミノ、プラチナ等毛色の判別が不可能な場合はこの限りではありません。)

 

外見でモザイクやホワイトフェイスと判断できないクラシックヘテロモザイクやクラシックヘテロホワイトフェイスは存在しません。

ですが、モザイクについてもホワイトフェイスについても発現度に差があるので、表現の小さい場合はそれを見逃されている場合もあり、一見するとクラシックに見える等の状況もあります。

ルビープラチナ

ルビープラチナ

クリミノとプラチナの2重劣性混合モルフです。

白い体に暗めの赤い目をしているというのが一般的な定義ですが、プラチナの色合いやその他の因子によって体の白味や目の色の個体差がルビーレイ(クリミノ・リューシスティック)より大きい様です。

 

プラチナとリューシスティックの対立性遺伝により、クリミノ・プラチナ(ホモ)の場合とクリミノ・プラチナリューシ(ヘテロ)の場合が存在すると推測されます。

この2種の見分けは祖先の品種情報もしくは交配による検証によって可能です。

アルビノについて

フクロモモンガのアルビノは、白い体に赤い目をした個体です。

ラインが残る個体と残らない個体がいますが、ほとんどの場合ベビーの頃には薄いブラウンのラインが入っています。

 

アルビノの遺伝について

フクロモモンガにおいてアルビノは劣性遺伝します。

クリミノやプラチナとのダブルホモも存在するようです。

 

米国でのアルビノの始まりは、1つの系統だそうなのでアルビノ同士の交配はインブリードになる確立が高いと言えます。

リューシスティックについて

フクロモモンガのリューシスティックは、白い体毛に黒い瞳を持っています。

耳に色が付く個体や、うっすらと頭にクリーム色・黄色のラインが出る個体もいるようです。

 

リューシスティックの遺伝子について

フクロモモンガにおいて、リューシスティックは劣性遺伝する遺伝子変異です。

また同じく劣性遺伝するプラチナに対しては複対立遺伝し、ヘテロ接合したものの外見はほぼプラチナに近いものとなります。

アメリカでは、大きく5つのリューシスティックの始まりとなる系統が存在するようです。

 

劣性品種とのコンボ

リューシスティックは、毛色を白くするという作用があるのでアルビノとのコンボではリューシスティックが発現しているのかどうか見た目では判別できませんが、ライン等に色が残るクリミノでは明らかにどちらのモルフとも違う混合品種が生まれます。

クリミノ・リューシスティック

ruby-plat

 

また、クリミノ・アルビノとは別に、プラチナとは対立遺伝します。

 

プラチナとリューシの遺伝関係

ルビーレイ

ルビーレイ

クリミノとリューシスティックのダブルホモ接合体であるコンボモルフです。

 

2重劣性品種なので、Wヘテロ同士から16分の1の確率で誕生する計算になります。

比較的新しい品種でアメリカでの発表は2013年でした。 最初のルビーレイの誕生は2011年頃かと思われます。

2015年7月16日、ひよみ堂でホワイトフェイス ヘテロクリミノ・リューシスティック♂とルビーレイ(クリミノ・リューシ)♀から生まれたルビーレイの脱嚢を確認しました。

プラチナについて

プラチナのフクロモモンガは、淡いシルバーの体色に薄いラインが入っています。

毛色やストライプの色については個体差があります。

遺伝形質は劣性遺伝ですが、リューシスティックとの交配の場合には優性を示します。

 

優性のモザイクとプラチナのホモ接合体との混合品種が誕生しており、モザイク遺伝子を持っていない白抜けしているプラチナや、プラチナ遺伝子を持っていないシルバー味のあるモザイク等と区別するために”トゥループラチナモザイク”と呼ばれたりもします。

劣性のプラチナ遺伝子のみでも、モザイクのような表現が体に発現することもあります。

またプラチナの遺伝子を持っていない優性のモザイクでも体にグレーやシルバーのカラーリングがある個体もいますが、プラチナの遺伝子とは何ら関わりはありません。

 

褪色の激しいモザイクの場合、プラチナ遺伝子がホモになっていてもその有無を判別するのは難しいと考えています。

よって、モザイク・プラチナは外見だけでなくそれ以前の祖先の品種について注視して判断しなければなりません。

 

優性遺伝とのコンボ

ホワイトフェイス・プラチナ
プラチナホワイトフェイス
モザイク・プラチナ
プラチナモザイク

 

劣性遺伝とのコンボ

プラチナリューシのフクロモモンガ
プラチナリューシ
ルビープラチナ
ルビープラチナ

クリミノについて

クリミノはクリーム・アルビノの意で、アルビノよりも茶色みの残ったアルビノです。

遺伝形質は劣性遺伝です。

クラシックから黒色色素が減退しており、目も赤~深紅になります。

 

センターストライプや皮膜などの色が濃い部分は、ブラウンなことが多いですがグレイッシュなカラーを示す場合もあります。

 

クリミノと優性遺伝子のコンボ

ホワイトフェイス、モザイクとのコンボも確認されています。

両種とも、白抜けや褪色部分が通常よりも確認しにくくなっているので見落としやすいです。

 

劣性遺伝子とのコンボ

劣性遺伝子であるリューシ,プラチナ,アルビノとコンボすることも確認されています。

アルビノとの同時発現は外見上アルビノとの見分けがつきません。

クリミノ・リューシスティック

ruby-plat

ホワイトフェイスについて

ホワイトフェイス

 

フクロモモンガのホワイトフェイスは、優性遺伝するミューテーションです。

 

クラシック・グレーと比べたときに、目の周りから鼻・耳につながる黒いラインが白くなるという特徴を持っています。

ですが、上の表現はノーマル(野性色)でも個体によっては表現されることがあります。

 

耳の下の毛が消失している点が確実な指標にできると考えています。

 

また、個体差がありますが、背中など全体のカラーも明るめになることが多く、センターストライプが細くなったりぼんやりしたりします。

 

毛色の色合によって、さまざまな名称がありますが、明確な定義については言及されておらずブリーダーによって確定されるものがほとんどです。

 

  • ホワイトフェイス・ブロンド
  • ホワイトフェイス・シャンパン
  • ホワイトフェイス・シナモン
  • ホワイトフェイス・ストロベリー

 

 

優性遺伝するモザイク、劣性遺伝するクリミノ、リューシスティック、プラチナ、アルビノの遺伝子変異と同時に発現が可能です。

リューシスティック、アルビノとのコンボの場合は外見上の判別がまずできませんが、両親や兄弟のモルフからある程度推測することができます。

 

モザイク、クリミノ、プラチナの場合も毛色の褪色具合によっては判別が難しくなります。

はっきりとした結果のためには、クラシック(もしくはWF遺伝子を持たないと確定しているその他のモルフ)と交配する必要があります。

 

モザイク・ホワイトフェイス
モザイク・ホワイトフェイス
ホワイトフェイス・クリミノ
ホワイトフェイス・クリミノ
ホワイトフェイス・プラチナ
ホワイトフェイス・プラチナ
  • ホワイトフェイス・リューシスティック
  • ホワイトフェイス・アルビノ

 

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