自傷行為/自咬症

フクロモモンガは体や精神の異常によるストレスから、必要以上に毛繕いをしたり体を噛んでしまったりすることがあり、そうした行動を「自傷行為」と呼び、この行為を止めないことを「自咬症」と呼びます。

 

肛門への自傷行為

自咬したお尻

フクロモモンガの体は非常に柔らかく、手足が器用でまた皮膚も良く伸びることから手で口元に引き寄せることで体中のほとんどの部位を舐めたり歯でくしけずったりして全身をグルーミングすることができます。

グルーミングは全身を清潔に保ったり匂い付け(マーキング)の効果がある他、心身のリラックスのためにフクロモモンガにとって欠かせない行為です。

 

自分の体はもちろんのこと、伴侶や親子・兄弟、一緒の縄張りに暮らすケージメイトとの愛情表現やコミュニケーションの手段としても行われ、フクモモの心理状態と深くかかわっていることが伺えます。

 

このグルーミングが過剰になり、皮膚を傷つけてもやめられない という状態で自傷行為が続くパターンが多いようです。

 

自傷中は、「ギギッ」「ウギウギ…」等の威嚇に似た声や「チッ」「プシュプシュ」等の不満・不快な際に鳴らす音を出していることが多いです。

寝床の中でそんな声が聞こえてきた際はそっと様子を覗いて見てください。

もちろん、日々フクロモモンガの体に異変がないか・毛が異常に濡れていたりしないかを確認することが自傷行為の発見につながります。

 

対処方法

自傷・自咬している部位に、口や手・足が届かない様にエリザベスカラーを付けるという対処が一般的ですが、カラー自体やカラーを付けられる作業が新たなストレスとなる場合も多いです。

カラーが固い素材だと首に食い込む恐れがあるのでフェルト生地などの柔らかい素材で覆います。

 

フクロモモンガにカラーを付ける加減は難しいので、獣医さんにお願いするのがおすすめです。

また、傷口から感染したり炎症を起こしたりすることもあるので、自咬していた箇所を受診してください。

 

病院にすぐに連れて行けない場合は、傷口を生理食塩水を含ませたガーゼなどでやさしく拭い、できるだけ清潔を保ってください。

 

カラーを付けた後は、食事の際や吸水の際に邪魔にならないよう皿や置く位置を工夫します。

カラーを取ったり自傷しないようできるだけフクロモモンガの様子を観察してください。

カラーを付けた生活で、止まり木やデコレーションの隙間に引っかからないようにレイアウトや用品選びに注意します。

 

自咬した患部の治療は獣医さんで行えますが、自傷行為に至らしめる精神状態を改善するのは生活を共にする飼い主の根気が重要です。

環境から原因を取り除き、患部からフクロモモンガの意識をそらすように、おやつを少量ずつ与えたり、猫じゃらしのようなおもちゃで気をひいて遊んだり、全身を撫でてあげたりしてください。

 

原因

性別や独居・群れ等の生活環境に関係なく、精神状態の変化により発症します。

また、小さな外傷を気にして舐めている内に悪化して自咬症に繋がることもあります。

 

自傷の多い部分

  • 総排泄腔
  • 睾丸
  • ペニス
  • 尻尾
  • 手・足

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